【独学合格体験記】AML/CFTスタンダードコースの合格まとめ|ゆるふむログ ゆるふむログ: 【独学合格体験記】AML/CFTスタンダードコースの合格まとめ

2022/02/27

【独学合格体験記】AML/CFTスタンダードコースの合格まとめ


FATF対日審査で話題になって、マネロン対策強化で会社で必須資格になってとった急遽とったAML/CFTスタンダードコースというマイナー資格について情報が少ないため体験記を残します。

なめてたわけじゃないのですが、あまりにもポジション的に実務でも携わっていないため1回落ちて2回目で合格しました。

絶対1回で受かりたい!落ちてしまったけど次は絶対受かりたい!という人に合否を分けたポイントを解説します。


【AML/CFTスタンダードコース概要】

公式受験申込ページ(株式会社CBT-Solutions)

受験料    4,400円
受験方法   テストセンターでのCBT受験 ※受験日の3日前までに申込が必要。
問題     4択50問(100点満点)
合格ライン  70点以上(35問正解)
合否     試験終了後即時合否確認
合格証    合格翌日以降マイページログイン後スコアと合格証がDLできる。
持ち物    身分証明書持参
受験上の注意 当日は受験30分前から会場に入れるが、入ったら待機スペースはなく、
       すぐに試験開始になる。
       私物は貸与されるロッカーに全ていれる必要がある。
       アナログでも腕時計をはずすように指示された。
       スマホはマナーモードでなく電源を切るように指示がある。
       (画面上で残り時間を確認することになる)
不合格の場合 不合格の翌日以降に再受験の申込みができるようになる。
       次の受験は不合格翌日から5日後以降に受けられる。
       例)2/1(月)に受験して不合格だった場合、2/2(火)以降に再受験申込が申込める。
         最短で受験できるのは2/7(日)。

【私のスペック】

金融系会社の中途採用、社歴の浅い経理職。
正直顧客との直接やりとりもなく、マネロンの知識は会社の定期的な研修のみ。
(しかも出題されるような内容は研修で未経験)
知識ゼロからのスタートでした。


【結果と問題を解くコツ】


知識ゼロからスタートし、2ヶ月弱で合格。
1日30分くらいずつ勉強しました。

合格ライン70点のところ、①1回目66点不合格、②2回目(1回目から1週間後に受験)80点合格でした。
①1回目得点できなかったのは金融犯罪とFATFでした。
②2回目は金融犯罪は得点でき、FATFのみへこんだ形になりました。

1回不合格になって感じたのは、セクション1〜3は暗記、セクション4〜7は常識的にときやすい問題という印象です。
前半はともかく暗記できてないと絶対に解けない問題だったのでインプットを再度し直しました。
問題集の解説部分が試験の解答になっているような問題も多かったので全問とき直し、問題集の解説部分を細かくチェックしました。
正直FATFはグラフ上へこんでいますが、もともと10点配点のところなのでグラフ上凹みやすいところなのかなと勝手に思ってます。

【セクションごとの対策】

AML/CFSスタンダードコースの出題範囲と得点比率は以下です。

1.金融犯罪 12点
2.FATF 10点
3.国内法規制等 10点
4.リスクベース・アプローチ 20点
5.管理態勢 12点
6.顧客管理 18点
7.疑わしい取引 18点

特にリスクベース・アプローチ、顧客管理、疑わしい取引の配点が高くなっています。

問題集の頭から始めるとFATFや法令等知らないと挫折してしまいそうになります。
まずは以下で紹介するJAFACのページで概要を掴んだり、犯罪収益移転防止に関する年次報告書でざっくり全体を掴んでからとき始めることをおすすめします。
あとは解きながら必要に応じて、該当するガイドラインや報告書を読みにいくと理解が深まります。

【問題集にでてくるガイドライン、報告書はテキスト代わりに目を通す】


◎マネロンの基礎知識
マネー・ローンダリング対策の沿革(警察庁JAFAC)

◎FATFについてまとめ
JAFICと国際機関等の連携(警察庁JAFAC)https://www.npa.go.jp/sosikihanzai/jafic/kokusai/kokutop.htm

◎ガイドライン・報告書
マネー・ローンダリング及びテロ資金供与対策に関するガイドライン(金融庁)

犯罪収益移転防止に関する年次報告書(警察庁)


【使った参考書、テキスト、問題集】



これくらいしか対策問題集はありません。
購入必須。
試験はこの問題集を少し変えた形で出題されます。

ちなみに2022年に受験したのですが、もともと2021年前半に受験しようとして前年度版を所有しており、古い問題集を使っていたから落ちたのかと思って焦って2回目の受験前に買い直したのですが、98%くらいは前の年度でカバーできており、残りも最新の数値を犯罪収益移転防止に関する年次報告書で確認すれば足りるような内容で買い直すことはなかったというのが2冊買って比較した感想です。

1回目落ちた時に感じたのは「解説で書いてあった部分から結構出題されている」ということでした。
きんざいのこの薄い問題集特有なのだと他の試験を受けて実感したのですが、勉強する時は問題に正解できたらそのまま進むのではなく解説も隅々まで読んでおくことをおすすめします。

…ただしあくまで問題集なので、この本1冊では正直きついです。

1回落ちた時に再度AML/CFSについて調べた時に見つけた本がこちら↓

 
AML/CFTスタンダードコースの主催団体 一般社団法人金融財政事情研究会(きんざい)から刊行の書籍で、「金融業務能力検定「AML/CFTスタンダードコース」対策のサブテキストとしても最適。」との記載もありました…
散々ネットで調べたりした基本的なワードがすべてこちらに完結にまとまっていました。
結局一週間後に再受験することにしたので購入しなかったのですが、これがあれば問題集の解説が不十分で調べることになった用語のインプットの時間を短縮できたなと思わされる内容でした。
初学者の方は問題集とセットで買うといいかもしれません。

買わないなら上記で紹介した調査書や警察庁のWebページを読んで対策しましょう。

【再受験時に見つけたyoutubeが大変参考になりました】

マネラバ!チャンネルという銀行員の方が配信しているYoutubeが試験のポイントを掴むにあたり大変参考になりました。
これだけでは細かなところまではカバーできないかもしれませんが、大まかに要点を掴むのに役立つと思います。


いかがでしたか。
まだまだ情報の少ない資格なので、これを読んだ方が合格できますように。

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