どう考えても銀行や金融業界にいる人しか受かっても使えない!
でも会社で取ることを強制されがち!
金融業務能力検定の融資コース、3級と2級に受かったのでまとめます。
この資格はともかく情報が少なくて、ネット検索しても全然合格した人の体験談がなく、心もとない状態で受けていたので、これから受ける方の参考になれば幸いです。
金融業務能力検定とは
金融業務能力検定は、一般社団法人 金融財政事情研究会(きんざい)が主催する試験で基本業務分野(法務・財務・税務・預金・融資)と専門業務分野があります。
通年テストセンターでCBT受験できるのでご自宅や職場の近くの会場の空きがあれば3日前に予約して受験できます。
類似資格は銀行業務検定で、こちらの方がメジャー。
銀行業務検定はテキストと問題集があるので、対策のしやすさとしては銀行業務検定なのかもしれません(金融業務検定を受けるにあたってリサーチした個人的感想ですが)。
試験の難易度としては銀行業務検定3級≒金融業務検定2級のようです。
金融業務能力検定 融資コース概要
CBT受験のため一年中受けられる。
即日合否受領。
3級
問題 50問四答択一
試験時間 100分
受験料 4,400円
テキスト、問題集、勉強方法
主催団体、一般社団法人 金融財政事情研究会(きんざい)からでている級ごとに薄い試験問題集1冊のみになります。
マイナー資格なので他社からでているものはありません。
※毎年3月頃に新しい年度版がでて、4月から出題内容が新しい法律に適応する形になります。
年度末受験される方、購入しようとする人は注意!!!
とはいうものの、法令の大きな改定がない限りそこまで大きく問題集の内容は変わらないと思います…
ほんと、これしかないのかよというくらい薄い(割に高い)です。
簿記や宅建士のようなメジャーな参考書のありがたみをしみじみ感じてしまいます…逆にこれしかないので迷わないのですが。
コースがいろいろあるので、コース、年度、級を間違えないように購入しましょう。
使い方はこの後も言及するのですが、隅々まで読む、わからない用語は自力で調べることが必要な問題集です。
他にもAML/CFTスタンダードコースを受けたのですが、同じ薄い問題集をさらっと勉強するだけでは無理でした…
また、3級の内容がわかることが2級は前提となるので、3級も2級も受ける方は、極力間で別の勉強をせず連続して受験することがおすすめです。
私は間で別の勉強をしていて1年ブランクがあったのですが、結構忘れていてインプットに時間がかかりました…
3級を受けた時の感想と対策【1発合格】
正直4章が私の職種が経理なのでその部分かんたんに感じたのもあり、1回で合格しましたが、2級と比較すると素直な問題が多いように思います。
3級の合格ラインは60点です。
私は通しで2周、間違えたところだけ、3周問題集を周回しました。
解説が充実しているわけではないので、1周目は解くだけでなく、細かく解説も読んで、用語を調べながらインプットしました。
・3級のインプットに使った参考書
用語はネットで3級レベルならネットで調べてでてくると思うのですが、サブで「はじめての金融業務」を使って、用語を調べていました。
こちらは新版がでていないので、若干情報が古いかもしれませんが、主催団体であるきんざいから出版されていること、問題集では情報が断片的で覚えにくい方、金融のお仕事を始めたばかりの人にもおすすめです。
また、2級を勉強していた時に「銀行業務検定試験公式テキスト融資管理3級」の公式テキストを参考に使用していました。
受験される方は銀行員の方も多いと思いますので、もし受ける予定があるなら「銀行業務検定試験公式テキスト融資管理3級」の公式テキストを参考にするのもいいかもしれません。
ただし、こちらは用語検索ができないので、目次から調べるしかなく、扱いづらかったです…
きつかった金融業務2級融資コースについて、公平性から問題を口外しない程度に攻略のヒントを。
2級は合格ライン70点です。
30問+総合問題10問。
総合問題は1問に2つ設問がでます。
いずれも選択式です。
計算問題も4択から選択式です。
・問題集と全体的な難易度に乖離を感じた…
恥ずかしながら3回受けてやっと合格しました。
かけた勉強時間としては3ヶ月弱です。
2回落ちているからこそ、どこが合否を分けたかお伝えしたいです。
私の苦戦経歴…同じ轍を他の人には踏んでほしくないのでまとめを書きます!!!
1回目64点不合格
↓1ヶ月後
2回目56点
↓2週間後
3回目82点で合格しました。
※ランダムに問題が毎回変わるので若干運要素もあるかもしれません…
基本、問題集より難しい印象です。
3級よりもひねった出題が多いと感じました。
本題集そのままでるのはまれ。
薄い問題集であることからなんとなく察しはつくかもしれませんが、3級同様しっかり解説も含め端から端まで読むことが必要です。
問題集で消去法で答えるのではなく、全部自信を持って回答できるようになるまで周回すること。
また例え解けたとしても、解き直す。
2級は判例の記載も多いです。
問題の正答の解説だけでなく、補足のように書かれている判例が試験の答えになっている問題もありました。
・計算問題はどのくらいでるか
18点くらい。
約2割なので、計算問題は捨てようができない割合ですね。
前半の15問目前後で1題(2点分)計算問題がでます。
これは問題集の融資取引内の計算問題が解ければ対応できるレベルだと思います。
総合問題は4問(合計16点分)が問題集の最後の方に載っている計算問題系です。(一部計算ではなく、表から分析する問題もでます)
2問で1つの合計残高試算表についてきかれる、またはキャッシュフロー計算書の作成です。
なので総合問題では2パターンの計算問題が出題されます。
最初の方で間違えると後ろの数字も芋づる式で間違うので注意が必要です。
前半で計算した前提となる回答が間違っていること後ろの方でいくら計算しても答えが選択肢の中にでてこなくなることがありました。
あとから考えると1問目の回答をミスったせいだったので、おかしいと思ったら全部やり直した方がいいかも。
また、具体的に示しませんが、問題集に記載のない率の計算もでました。
これは焦らずちょっと想像したら勘でも解けるのですが、問題集に記載されている計算の派生の公式も見ておくといいかもしれません。
また問題集に載っていない簿記や会計やっている人なら解けるような知識問題もでました。
これは目がなれていたり、勘定科目についての基礎知識があると消去法でもいけるかもしれません。
・2級のインプットに使った参考書
1回落ちた時にもう薄い問題集とネット検索だけでは対応できないと思って買った参考書です。
今思うと1回目受けた時用語調べしていた時、ググっても出てこなかった用語がしっかり載ってて最初から買っておけばよかった…と後悔しました…
ただ、このテキストの難点があるとすれば後ろに用語検索ページがないこと、詳しく書いてある分、書いてあることが章ごとに重複している部分が多いことです。
こちらの本は銀行業務検定試験融資管理3級の参考書としてあげられることが多い本です。
書店で内容確認して比較した結果、銀行業務検定試験融資管理3級のテキストを購入することにしたのですが、この本のよさはすっきり情報がまとめられていること、最後に用語検索できるページがあるので、用語調べがしやすいと思います。
こちらは私が仕事用に買った本です。
債権回収の分野について参考に多少しました。
債権回収に興味がある方は試験対策というよりは、読み物として一度読んでみるのもいいかもしれません。
いかがでしたか?
情報の少ない資格なので、少しでも合格のヒントになれば幸いです。
2級 3級
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